Ties-3 ” After the Rain ” Producer’s note  

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fjm@live.jp  藤井政美 までメールでお気軽に 

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この度リリースいたしましたTies Series の3作目

タイトルはAfter the Rain といたしました。

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ジャケットは写真家の花田憲一氏の作品。

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この雰囲気に合うと思うタイトル、楽曲を収録している、というイメージです。

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演奏者は小倉出身のピアニスト ゆみゆみ とわたくし藤井政美のサックスとの

Duo、サックスはTenor とSoprano Sax を使用しております。

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前2作ではBaritone Sax及び、Soprano Saxのみの演奏でした。

今回は ゆみゆみさんと継続してDuoで演奏しているライブのなかから

彼女の提案した楽曲を中心に、しかも、普段彼女の演奏に接している方が

抱くであろう印象の偏りに対する私なりの魅力の解析でもあります。

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After the rain というのはご存知の方にはいうまでもありませんが、

John Coltrane が名盤Impressions にて収録した唯一のスタジオ録音曲です。

熱のあるLive盤の最後を飾るにふさわしい静謐な美しさを持つ名曲ですが、

私自身はゆみゆみとの演奏がなければ親しむことの無い楽曲でした。

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彼女の持つ、ピアノのダイナミクスの大きさ、表現の繊細さをそのまま収録してみたい、

という願いで録音に臨みましたが、録音エンジニアの笹田大三郎氏も

その意図を汲み取っていただいて、大きなダイナミクスレンジを活かした、

響きの広い録音をしてくれております。

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その意識のまま、この楽曲の雰囲気とジャケットをあわせて

アルバム・タイトルとさせてもらいました。

冒頭を飾るのが After the rain 、

響き、そして音楽の情景描写が静的ななかにうねりがあるように、

この写真の響きもまた広がりがあることを見ていただけましたら。

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2曲目も同じくColtrane のWise One、Crescent に収録された

美しい曲です。

このCrescent は大きく表現の枠を拡大しようとしていたColtrane の

静的な美しさに満ちた名盤です。

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ゆみゆみは本来、4者の優れた表現により成り立っていたこの楽曲から

その成り立ちに必要な要素をひとりが受け持ち、After the rain から

続く響きの豊かさと胎動する動きを支えてくれています。

彼女の持つ本質的な叙情性を見ることができるとともに、

わたしのTenor 演奏にも、より大きな自由さを現す流れが

出ているように思っております。

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3曲目はBill Evans のThere came you 

Riverside レーベルの未発表盤Unknown sessions に

入っていたのですが、高校生以来、愛聴したこのレコードで

Time remembered とともに美しいバラードとして印象的な楽曲でした。

この曲はわたしのセレクトで、録音の瞬間に譜面を渡してそのまま録音とした

楽曲。

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今回のアルバム全体に先程来書いている「静的」というキーワードが

関係しているのですけれど、Ballad という言葉で現すにはもっとリズムも

動きのある楽曲も多いので、「静的」なアルバムという意識で作っています。

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そして、いままで私自身が自分の表現の意図で「癒し」というものに

言及することはほぼ無いまま参りましたが、

「静」は本質的なこころの寄り添い、という点で「癒し」をもつ作品に

仕上がっていると思えております。

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こころは色々な動きがあって、たとえ傷があるとしても、そのようには

見えない状態であることも多々ありますし、逆に優しさだけでは

こころに添うことが出来ないようにも思います。

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そのなかでどこかに寄り添い、ともに意識の揺蕩うさまに

連れ添うような音楽の内容になっているように思う、そういう楽曲です。

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There came you ~ Dienda ~ Too young to go steady へと続く流れは

まさしく自己表現というより、音楽そのもののもつ流れにそのまま没入しています。

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4曲目 Dienda はKenny Kirkland の作で、Sting も歌っている演奏がありますが、

とてもPop Song として成立しないような、正直、難しい楽曲です。

美しさを損なわず、かつPop Song としての魅力を引き出すことのできるStng、

当時の伴奏メンバーであったBranford Marsalis , Kenny Kirkland らの 

演奏家の力量の素晴らしさ、すべてが一級品です。

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彼らの表現していた美しさの本質と比して自分たちがどうであるのか?

常に考えるところではあります。

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4曲目のDienda , 5曲目のスタンダードナンバー Too young to go steady はともに、

ゆみゆみのセレクト。

いつも演奏の度に色々な表現の道筋を辿ってくれていて、

今回の収録だけではない、Live シーンならではの展開もまた楽しみではあります。

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通常はこのTies シリーズは聞き易い収録時間、というのも制作意図で、

長過ぎないことが大きな意味なのですが、今回は「削れない」ために

もう3曲も入れています。

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削れない、というのは6曲目のAs way of life がわたくしの、

8曲目のKagome 2 が ゆみゆみ のオリジナルであるから、という

意味もございます。

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多くのひとびとがそれぞれに与えられた状況・条件のなか、

それぞれの人生を生きていかざるを得ません。

生きたことを価値付けることも、小さなスパンのなかでの

現代人の浅はかな傲慢さのようにも思う(これはあくまで

自分の私観でしかございませんが)のですが、

その人生にはそれぞれの生き方の意図があり、

そこから汲み取るべき何かがあろうと思います。

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さきほど書いた、人生そのものに価値の軽重を問うのでは無く、

そこから何を学び、他者が自らの生に如何に活かすか?では

ないか?と。

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そういうことも思いつつ、そして長い水平線、地平線のような

悠久のときを想ってこのAs way of life という曲を作っています。

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7曲目のEquality も ゆみゆみ セレクト。

Dienda と同じく、歌手が詞に乗せて歌っています。

とてもそのように存立するとは一聴思えないことを想うと、

ヨーロッパ、アメリカの音楽シーンの大きさを実感します。

Pop という音楽の豊かさ、です。

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われわれ2人の演奏からも、そのPop さとシリアスさの混合が

みえると思いますし、ゆみゆみの持つ繊細さが浮き彫りになる演奏でもあります。

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8曲目はカゴメカゴメの ゆみゆみ バージョン。

いわゆるBossa Nova の典型ハーモニーへの翻案です。

このアルバム唯一の知っている曲?かな。

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ステディなリズムというのがゆみゆみの魅力のひとつですが、

このオリジナルでその片鱗が出せたと思われます。

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以上、簡単ながらそれぞれの楽曲の解説でした。

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音楽とともに、ジャケットのアート・ワークを感じてもらうのが

このTies の大きな狙いですが、内容と響きあう作品として

大変に制作本人が気に入っているアルバムでもあります。

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是非、未聴の皆様にも手に取っていただけますよう。

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簡単なプロモーションとして、3曲目のThere came you を

試聴として紹介します。

本来でしたら、ジャケットデザインを流すのですが、

せっかくなのでジャケットは買った方がゆっくり見ていただく、ということで、

単に写真を貼り付けたもので。

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このTies -3 ” After the Rain  ” をはじめとした藤井政美Produce 作品を

ご購入ご希望の方は是非、下記までメールくださいませ。

1枚2000円でございます。

わたくしのJazz Clubでのリーダー演奏にいらしてくださった方には

1500円で販売しております。

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fjm@live.jp    藤井政美(Fujii Masami)までお気軽に。

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fujiimasami について

saxophonist . play jazz , blues, funk & classical music. livin' hiroshima,japan.
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